皆様こんばんは!
じょうしょう不動産の青木です。
今回は『用途地域』について説明したいと思います。
家を建てるための土地を探している、または戸建・マンションの購入を検討している際に『用途地域』という文字を目にされることが多いと思います。
『用途地域』とは「計画的な市街地を形成するために、用途に応じて13地域に分けられたエリア」のことです。
なぜ13地域に分けられているかというと、例えば住宅のすぐ隣に大きな工場や商業施設、学校、公園などがごちゃごちゃに建っていると、日当たりや騒音、公害などで住みにくい環境になってしまいます。
また工場にとっても、大型トラックが通りにくいことや渋滞が発生しやすくなることで、効率の悪い環境になってしまうことが考えられます。
そうなってしまうと、その地域で住んでくれる人も、そこで工場を建てたいと考える企業もどんどん減ってしまいます。
そこで国は、都市の健全な発展を目的に「都市計画法」を定めて、この法律に基づいて都道府県知事が「都市計画」を立てています。
用途地域は、都市計画法に基づいて、おおむね5年に一度、全国一斉に見直されています。用途地域の種類が増減することはほとんどないのですが、2019年4月から「田園住居地域」という用途地域が追加され、13地域になりました。
この田園住居地域が追加された理由は、都市部の農地が今後一気に宅地化する可能性が高くなったからです。宅地が一気に増えてしまうとその分街の緑が減り、自然環境など計画的な街づくりや周辺の土地価格にも影響します。そのため、農地と市街地の共存を図る目的で田園住居地域が追加されました。
13種類の用途地域をこのブログ内ですべて紹介すると文章が長くなってしまうので、次回以降で分割して説明させて頂きます。
用途地域は大きくカテゴリー分けすると3種類あります。
①住居系
13地域のうち8地域が「住居系」になります。
この8地域のいずれかに指定された区域には基本的に大きな工場や商業施設を建てることができません。住環境が優先されている用途地域です。先述した「田園住居地域」もここに含まれます。
②商業系
2地域が「商業系」になります。
主に大勢の住民が買い物や遊びなどに使用する商業施設などが建ち並ぶ地域になります。
③工業系
3地域が「工業系」になります。
主に工場の利便性を高める地域になります。
用途地域を知れば、住んでからの暮らしが見えやすくなるので、次回のブログで詳しく掘り下げて説明させていただきます。
よろしくお願い致します。